ターミナルケアで大切なこと

どんな人にも、人生の最後があります。

それが病気という形、しかも癌などの命に関わる病気で最後を

迎えつつある方の「残された時間」をいかに有意義なものにするか。

ターミナルケアに対する社会的な期待値や使命が高まっています。

ターミナルケアは看取りケアとも呼ばれ、

人生の終わりが近づいている利用者様の残された時間に対するケアのことです。

延命や病気を治す治療ではなく、痛みや症状の緩和や精神面でのケアが

中心になっているのが特徴で、病院ではホスピスと呼ばれているものです。

ターミナルケアの最大の特徴は、病院ではなく住み慣れた自宅でケアを

受けられること。

人は誰でも、人生の最後が近づいているという限られた時間の

過ごし方として住み慣れた家で、心を許せる人と過ごしたいと思うものです。

このこと自体は自然なことでご家族も同じ思いをお持ちかも知れませんが、

問題はご自宅が病院ではないということです。

どんなにメンタルが強い人であっても、ご自身の死が近づいていることに

穏やかでいられるかというと、なかなかそうはいきません。

感情的になったり不安になったりするのは、これまた自然なことです。

ご家族にそのすべてを受け入れてくださいというのは酷なことでもあります。

訪問看護のターミナルケアには、利用者様に医療という光を当てるだけでなく、

医療の光が当たっている」ことを認識してもらうことで得られる

安心感をお届けするという大切な役割もあります。

また、病気で終末期を迎えている人というのは、

いつ容体がどんな形で急変するか分かりません。

昼間にそれが起きるとは限らず、真夜中に容体が急変するかも知れません。

そのため、訪問看護ステーションは24時間営業である必要があります。

「おとのい」もターミナルケアをご提供する訪問看護ステーションとして、

利用者様だけでなくそのご家族に満足していただける態勢を構築しています。

人はさまざまな人生を送り、1人として他人と全く同じ人生を送る人はいません。

それと同じように終末期の時間の過ごし方も人それぞれ。

「おとのい」はそれぞれの利用者様やそのご家族にとってオリジナルであり

オーダーメイドである訪問看護のあり方を常に模索しています。

訪問看護が居宅だけ?「居宅しばり」の問題とは

まだまだ制度的にも始まってからそれほど時間が経っていないので、色々と不備や不足が指摘されている訪問看護ですが、今回はその中でも「居宅しばり」についてお話をしたいと思います。
訪問看護には法的な根拠があります。健康保険法の第88条で定義されており、そこには「その者の居宅において療養上の世話又は必要な診療の補助を行う」と書かれています。ここで注目したいのは、最初にある「その者の居宅において」という文言です。
この文言があるため、訪問看護の訪問先は利用者様が住んでいる場所に限定されています。ここでいう居宅というのは、老人ホームなど事実上の居宅スペースも含まれています。
ここで問題になるのが、利用者様の居宅以外は考えなくても良いのか?という部分です。訪問看護が本来持っている精神には、通院や入院ではなくその人が普段過ごしている場所で医療を提供することで安心感や利便性を得ることも含まれています。職場や学校など、その人が過ごす場所は必ずしも居宅だけとは限らず、一日のうち多くの時間を過ごす場所も対象にしないと本当の意味での訪問看護の目的が果たせない、というわけです。
こうした問題により、訪問看護を希望しているにも関わらず居宅以外で医療が受けられないということで、入院を余儀なくされる事例もあります。こうなってしまうと本末転倒なので、訪問看護は時代のニーズに合わせて適宜制度を見直しながら良いものにしていくことを期待します。

働きやすい職場ってどんな職場?

訪問看護ステーション おとのいでは、私たちと一緒に訪問看護の現場で活躍していただける看護師さんを常時募集しています。というのも、訪問看護への需要の高まりを受けて、その期待に十分にお応えするにはまだまだスタッフの充実を図る必要があるからです。
一緒に訪問看護の現場で活躍してもらうには、相応の環境が必要だと思います。そこで出てくる言葉が「働きやすい職場づくり」ですが、そもそも働きやすい環境って何でしょう?
私は働きやすさを決める最も大切なことは、その人のやり方、価値観を尊重することだと思います。私たちと一緒に働くことになった人というのは、縁あって同じ目標に向かって頑張ることになった人です。すでに同じ目標を共有できているので、そのための方法は人それぞれのやり方があっていいと思います。
看護師さんという職業は、とてもクリエイティブな仕事だと思います。すべての仕事が人を相手にするものなので、その対象によって接し方や看護の進め方を無意識に工夫します。しかも、その工夫の仕方はそれぞれの看護師さんにオリジナルの方法があって、結果としてそれが目的を達成するものであれば、「良い仕事ができた」という評価になります。
訪問看護ステーション おとのいでは、100人の看護スタッフがいれば100通りのやり方があっていいと考えています。利用者様だけでなくご家族にも安心してもらえる看護、満足してもらえる看護の形を、ご自身の形で作っていけるような看護師さんとの出会いを楽しみにお待ちしています。

子育てママも活躍しています

看護婦から看護師という呼び方に変わったものの、依然として看護の現場は女性が多く、女性が活躍する職業の代表格となっています。女性が活躍する職場は他にもありますが、そこで大切なことは2つあります。
1つはアットホームな職場であること。本能的に女性は自分の居場所が心地よいものであることを重視するので、職場も同様です。訪問看護の仕事でもチームワークはとても大切なので、アットホームな職場づくりをスタッフ全員が意識しています。自分の居場所が心地よいものであってほしいというのは全スタッフに共通する思いなので、自然とそうなります。
もう1つは、子育てママさんが安心して働けること。女性のライフイベントとして結婚や出産、子育てというのは多くの方が経験することです。もちろん、おとのいでも多くの子育てママさんが活躍しています。子育てと仕事の両立というのは、言葉でいうだけなら簡単ですが、実際になるとまた話は違います。そこで発揮されるのが、チームワークやアットホームな職場づくりです。看護師さん同士で助け合いながらお休みが取りやすいように工夫をしているので、これはとても意味のあることだと思います。
どんな職場なのか、実際に見てみないとイメージが掴みにくいという方もおられます。見たことのない職場でいきなり活躍できるかというと、むしろそのほうが難しいので、そんな不安をお持ちになるのは当然です。おとのいでは採用前にスタッフに同行をして見学をしたいただくことも可能です。そんな機会をいかして、ご自身の目でどんな職場なのか、どんなメンバーがいるのかを見ていただきたいと思います。
看護師さんの中には、出産や育児などを経てブランクがあるという方も多くおられます。しかし、せっかくお持ちの看護師免許とそれまでの経験を眠らせておくのはもったいないことです。おとのいはブランクがあるという方にも活躍していただけるように力を入れているので、ご自身のペースでじっくりと利用者様と接していただける仕組みをご用意しています。